くまさんをヨーロッパに連れってAct.1
イギリス編
(2006.8.4作成 8.29更新)
成田 → 香港 → ロンドン →
スウェーデン(ストックホルム) →
ノルウェー → スウェーデン → デンマーク →
スウェーデン →
ロンドン → 香港 → 成田
2006年6月30日〜7月22日
右半身不随+失語症の男性との二人旅
貧乏で旅に出たくても出られなかったくまさん。そこで「くまを雇ってヨーロッパに行きませんか?」と宿泊費や食費、交通費などの全ての経費を出してくれるスポンサーをHPで募ったところ、本当に現れたのです(^_^ゞ 彼(以後Nさんと書きます)は右半身不随で失語症。杖と車椅子を併用する方でした。 フライトはキャセイパシフィック航空で、成田〜ロンドン往復+ロンドン〜ストックホルム往復96,000円 この時期にしては安いチケットを見つけて旅立ちました。 |
6月30日(金)成田〜香港 フライトは18:30、郡山で国際免許を取得してから行くと言う危ない予定でしたが何とか間に合いました。 Nさんとは成田の民間駐車場で15:30に集合して空港に行く計画です。実は自分の車であれば運転できるのですが、荷物は運べませんからね。 何はともあれ出発です。ターミナルは新しくなった第一の北ウィング。時期が時期だけに乗客は満員。食事はそれなりにいいけど、ビールを頼んでも中々持ってきてもらえなかった(T_T)
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それより、この移動で電動車椅子のバッテリーBOXの台座を曲げられてしまいました。結局手続きは帰国時にする事になるのですが、暗雲立ち込めるなぁ(^_^ゞ 7月1日(土)快晴
ロンドン到着は朝の6:20。レンタカー借りるなら、やっぱり朝着のアジア便が便利〜♪ |
まずはNさんの計画でM25からM23→A23と使って、ロンドンの真南にある海沿いのBrighton↑に向かいます。 |
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おりしもこの日はワールドカップサッカーのイングランド×ポルトガル戦の日。負けちゃったけど、一緒になって応援して友達ができたよ。おまけにおごってもらってしまっただけではなく、帰る時にはデポジットまで入っていて残金までもらってしまった\(_
_;) 今度日本に来ると言っているので招待したんだけど、来てくれるかな。 ちなみにこの店の若い女性店員さんは日本語を勉強中で、ひらがなや漢字を書いたノートを見せてくれました(^^ |
7月2日(日) |
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R357からA30で西に走りダートムーア国立公園を抜けます。ここは木の生えていない荒涼とした場所なのですが危険です。何と羊さんがそこいらじゅうで飛び回るし、ちょっとした日陰を見つけて道路上でも群れて寝ている。恐いぞ〜。 そしてイギリス版のプチ・モンサンミッショル、セント・マイケルズ・マウントに向かいました。 ここすごいですよね。潮が満ちると道がなくなっちゃうんです。中々の絶景です。でもやっぱり観光地、宿は見つかりませんでした。 |
St.マイケルズ・マウントを見ながら泊まりたかったので地元のInnを聞いて周ったのですが満員。仕方なくA394からちょっと東に戻ったAshtonという村でB&Bを見つけました。ここは二件隣にLION
& LAMBというPUBがあり条件はピッタリ!!二人で40ポンドで泊まれたよd(^_・)おまけに、異国の旅人に「これがアフタヌーンティーよ」と手作りのビスケットとコーヒー・紅茶を出してくれたのです。うれしかったなぁ(^^ |
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7月3日(月)晴れ時々曇り
驚いた事に、ここの朝食も前日と同じ「卵、ベーコン、ソーセージ、豆、茸」。これって決まりなのかな? 何はともあれ朝からイングランド最西端「ランズエンド」に向かいます。でも思ったより何も無いのね。もう少し遅ければランズエンドホテルの前の小さなお土産屋さん街が開いてたんでしょうが、この時はクローズ。 |
イギリスの海沿いの道は、道が高い所を通っているせいで、海があまり見えません。それでも海沿いにA39を使ってExmoor国立公園を走りました。 |
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7月4日(火)晴れ
早朝Bathに行ってから北上するためにM5へ向かったのですが、またBristolで迷子に\(_ _;)でも偶然ですが街のシンボルの吊り橋に出会えたよ。中々恐ろしい(^_^ゞ M5を使って目指すはLiverpool、そうビートルズの故郷でNさんのご指名。実際には距離があったので、M5からM54と進み、A41から田舎に入って宿探ししたのですが...順調に進みすぎて2:30ごろ着いちゃった。 |
Liverpoolの中心に着いたのは夕方だったのですが、日が長いのでNさんは電動車椅子であっちこっち。観光フェリーと言う話もありましたが既に終わっていて乗れません。残念! さぁ、時間も時間ですから宿を探しましょう。次の日は湖水地方に行く予定だったので、M6で北上し、途中のA683から田舎に入って宿を探しました。 でも、何件かあった宿はつぶれていたり、時間が遅くて満室だったり。やっぱり3時には宿を探さないとね。 そこでA65→A590と走ると、そこは湖水地方のど真ん中のBowness On Windermere。到着は夜の9時になってしまい、ちょっと宿探しは難しいかな。 |
車を停めて探したら、ゲストハウスの前で植木に水を撒いてるおじさん発見!ダメ元で聞いてみると、最上階の一室だけ空いてると言う事、即お願いしました。 |
7月5日(水)晴れ
この日は朝からBowness On Windermere観光です。 湖水地方の湖は氷河で削られた後にできたもので、みんな長ひょろい形をしています。有名なネス湖も同じなんですね。 |
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それと、イギリスには珍しい険しい山があるのも湖水地方の特徴です。 ←このスイスのような風景も湖水地方です。で、実はこの道路、車二台がやっとすれ違えるぐらい狭いのに路肩は石積みになっていて、かなりの圧迫感。おまけにここ20%(100mで20mの高低差がある)もあるんです。とっても綺麗なんだけど、日本ではあり得ない道の連続でした(^_^ゞ ここからはまたNさんの要望で、A66からM6→M74→A702を通ってEdinburghに向かいました。 |
イギリスは4つの国の合衆国。イングランド、ウェールズ、北アイルランド、そしてここスコットランド。 スコットランドに入ってからはA702を通ってエジンバラに向かいます。偶然にもA702は真っ直ぐエジンバラ城に向かっていて、城のすぐ側に車を停める事ができました。 ここって街の中心に山があって、その頂上にお城があるんですね。城の前には何かの祭りの準備か観客席が作られていました。 しかし!観光は突然の雨で中止です。そこでNさんの願いで車による市内観光に出かけたのですが、さすがスコットランドの首都?一方通行や行き止まりで、当然のように迷子になって、街を抜けるだけでもかなり時間がかかってしまいました\(_ _;) |
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結局はエジンバラを半周して街を抜け、M8からA721からA72と走り、Peeblesという街のThe
Neidpath Innを見つけたのは9時過ぎでした。 部屋は改装したばかりなのかかなり綺麗で広く得した気分(^^ バストイレは共同でご家族と一緒。でも広くて綺麗。コンチネンタルタイプの朝食が付いて50ポンドです。 早速下のPUBで食事しようと出向いたら、ご多分に漏れず時間切れで食べられません。仕方が無いので街まで出て、古い街のシンボル教会の一角にあるイタリアンレストランで食事しました。お勧めパスタがおいしかった(^^v 夜、下のPUBに顔を出しました。こういうのって大事なんですよ、地元の少年二人とおじさんが遊んでくれました。 地図を見て悩んでいる姿に、おじさんは使っている地図帳をくれ、少年はビールをおごってくれました\(^o^)/この先この地図が、大いに役に立ちました。 |
7月6日(木)晴れのち曇り
Peebles→は綺麗な街で、朝食前に二人で散歩しました。古く綺麗な街です。街中のホテルにはクラシックカーの愛好会が宿泊していて、近くのお婆ちゃんが写真を撮りに来ていました。
A72→A7→A6088→A88と走り、再びイングランドへ。 ここは一泊朝食付きで65ポンド、広大な丘の上の一軒家で周りは羊の牧場になっています。 |
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7月7日(金)曇り一時雨
この日のNさんのオーダーはCanbridge。A616からM1を使いA14へ。Canbridgeはそれほど大きな街ではないので街中に入るのは簡単なのですが、街中を自由に走る...というわけにはいきません(^_^ゞ ちなみにNさんが「イギリスにはトウモロコシが無い」とずっと言っていたのをオヤジに言ったら、何と無料でスウィートコーンを出してきてくれました(^_^ゞ |
7月8日(土)雲り
前日、車でロンドンに行く事ついて言われた事はこんな感じです。 |
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教えてもらった通り、隣街のReadingまで行って駅の駐車場に車を停めて電車に乗ります。 ロンドンまで往復チケットを買ってホームに行くと係員がスロープを持ってきて簡単に乗り込む事ができました。↑ 国鉄は問題無いのですね。時間にして約40分、快適です。席も障がい者用があって、座っていた方がすぐに席を譲ってくれました。流石紳士の国です。 が問題は地下鉄です。地下鉄は全ての駅が車椅子対応になっている訳ではないので、階段を重い車椅子の上げ下ろしをしなければなりません。 もし全く歩けない方であれば、それこそ車椅子が使える駅を調べて行かないと大変です。 Nさんは多少なりとも歩けるので助かりましたが、今回使用したのアイシン製電動車椅子+予備バッテリーはかなり重く、周りの方々に多々助けてもらってしまいました\(_ _;) 国鉄のパディントン駅から地下鉄のPaddington駅に向かいます。この時私たちは一度外に出てしまったのでエレベーターがありませんでしたが、直接地下から行けば心配は有りません。 まずは観光のために、地下鉄Paddington駅からWestminster駅まで行きます。こちらはエレベーターの心配はありません...が、整備中で使えなかった(^^メ) ウェストミンスター駅を出ると目の前がウェストミンスター寺院(有名なビックベン)です。それを見ながら左手の橋を渡ると、そこにロンドン名物二階建て観光バスの発着場があります。チケットはそこで立っている係員から買うのですが、カードも使えますよ(^^ この日のロンドンは寒くて、長袖のシャツが手放せませんでした。後日、ロンドンの熱波が報じられていたけど、信じられな〜い(^_^ゞ |
この日はイギリス最終日。狙ったわけではないけれど、泊まったInnではこの日、アイリッシュバンドのライブがありました。いや〜乗りました(^^ 観客もノリノリ、カメラを向けるとポーズをとって「脱ごうか?」と言ってくれました\(^o^)/ぬがなっかたけど。 Nさんもノリノリ。食事は前日に「地元の料理が食いたい!」とわがまま言っておいたら、オヤジと奥様が本当の「フィッシュ&チップス(でかい!)」を用意してくれました。 娘さんからは「うちはPUBなのよ、こんなの出さないの!」とイヤミをを言われたのはご愛嬌(^^ 結局昨日ロンドン情報や電車の乗り方を教えてくれたカップル共々夜遅くまでドンチャン騒いでました\(^o^)/ ちなみにここでも折り紙教室を開いておごってもらっちゃった。結局一円も使わなかったよ〜ん。このままでいいのか?自分\(_ _;) |
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7月9日(日)小雨
ストックホルム行きの飛行機に乗るために少し早起きして準備をします。 A40からM4を使ってヒースロー空港に向かいます。でもやっぱりわかりづらいよね。どうしても道が空港方向に向かってしまってレンタカー事務所に行けない。 |
結局空港でUターンして行く事になるのですが、最初からA4走らないと行けないのね。余裕を持って早く宿を出てきて正解でした。
ここまでの走行距離は2,106.2マイル。1マイルが1,609mですから3,388.876Km走ったことになります。 引き続き北欧編をお楽しみに下さい(^_^)/〜 |