くま's倶楽部車椅子でも行ける旅 Act.5(2003.10.30作成 2006.9.8修正)

東欧 スロヴェニア & クロアチア
2003年9月26日〜10月5日

<<旅の詳細>>
☆使用航空会社:オーストリア航空
☆宿泊ホテル:ザグレブ       Hotel Dubrovnik
          Moscenicka Draga  Hotel Mediteran
          ブレッド         Hotel Jelovica
          リュブリャーナ    Hotel M
☆参加人数:16人(内車椅子使用者6人)
☆参加費用:298,000円

<<スケジュール>>
9/26(金):8:30集合 成田発10:30=(OS052)=15:50ウィーン
      専用車でクロアチアの首都ザグレブへ
9/27(土):ザグレブ市内観光
9/28(日):専用車で世界遺産プリトヴィッツェ湖群国立公園
      散策後専用車でモスセニカ・ドラガへ
9/29(月):モスセニカ・ドラガ散策 有志がPulaへ
9/30(火):専用車でスロヴェニアのコーペルへ
      コーペル自由散策後ブレッドへ移動
10/1(水):専用車で散策
10/2(木):ブレッド湖周辺自由散策
10/3(金):専用車でリュブリャーナへ移動 自由散策
10/4(土):専用車でオーストリア、ザルツブルグへ
      ザルツブルグ11:50=(OS5918)=12:45ウィーン
      ウィーン14:35=(OS051)=
10/5(日):=8:55成田着 お疲れ様でした。

CROATIA

9月26日(金)晴れ
  少し早めの集合でしたが、前泊組を含め無事成田に集合完了。
  参加者は全部で16名。内、この成田で初めて顔を合わせた方が9人もいました。決して安くない料金ですが、信用して入金してくれて、ありがとう\(^o^)/

  実は車椅子の多さにクロアチア航空が乗船拒否してきました。連絡があったのは、出発一ヶ月前を切ってから。何と、クロアチア航空のコンピューターがウィルスにやられて、連絡できなかったんだって(^^メ)
  仕方なくウィーンからバスでザグレブへ5時間半の旅を余儀無くされます。凸(▼▼メ)ちょっと疲れちゃったね。
  この旅最初の食事は、有志で近くのレストランに行き、軽めの食事を頂きました。
  しかし、外見上は近代都市と何ら変わらないザグレブですが、一歩中に入ると、古い重厚な建物を修復し使っているのが分かります。なかなか雰囲気あるでしょ?
  頂いたのは、レストランが終わりと言う事もあって、数種類の簡単なサラダとビールで終わりです。
  でもね、おいしかったよ(^^               ザグレブ泊


9月27日(土)快晴
  世界遺産ザグレブで泊った宿は、共和国広場のすぐ側でロケーションは最高。
  観光初日の最初は、名物朝市!共和国広場から始まり、花屋ブース、魚屋ブース、肉屋ブース乳製品ブース、果物野菜ブースと分かれ100万都市ザグレブ市民の台所を満たしていきます。

  話には聞いていたけど、向うのマグロの切り方って輪切りなんですね(^_^ゞちなみに、一緒に置いてある大トロ、あちらではゴミです\(_ _;)
  市場で休んでいると、右の兄弟がくまさんと遊んでくれました。人懐っこい国民性は、この頃から発揮されるようですね。
  この日、地元の旅行会社から取材があり、19世紀民族衣装を着たガイドさんとバスで市内観光をしてくれたのですが、


それが地元の新聞に掲載されました。その記事をご覧あれ(^^                ザグレブ泊

9月28日(日)晴れのち曇り
  この日は二つ目の世界遺産「プリトヴィッツェ湖群国立公園」へ行きました。事前にクロアチア大使館に確認を取って「車椅子でも行ける」と聞いたので行ったのですが...きつかった(T-T)
  ここを歩くのには電車形をしたバスがあったのですが知らなくて余計な時間をかけてしまったのと、いくつもの階段状に繋がった湖と、それを繋ぐ小さな滝を車椅子で行ったので、車椅子が壊れないかとヒヤヒヤだったと参加者から\(_ _;)
  でも、澄んだ緑色の湖の魚は人間を恐れる事無く泳いでいて、気持ちよかったです。
   

  この日のバスは、ホテルに着くまで3回も故障して、その分大きく時間をロスしてしまいました。ラヂエーターのパイプの破損で、私たちもお手伝いしながらの移動です。
  しかし、途中修理と水をもらいに立ち寄った民家には弾痕が残り、ほんの10年前まで戦争をしていた事を思い出させてくれます。墓標に掲げられたヘルメットが寂しそうでした。
  しかし、いい経験するね(^^
                              モッセニカ・ドラガ泊

9月29日(月)雨
  この日ハフスブルグ家の保養地「スプリット」を散策予定だったのですが、雨で断念。
  午前中思い思いにホテル周辺を散策した後幾つかのグループに分かれ、Pulaに古代ローマ時代の闘技場を見に行く者、プールに行く者、ホテルでゆっくりする者様々。    海沿いのリゾート地であるここは、夏には多くの観光客が訪れるそうです。夜行ったバーは、この日で終わりだから、幾らでもいいから店にあるものを全て呑んで行ってくれと乱痴気騒ぎ(^^
                                             モッセニカ・ドラガ泊

9月30日(火)快晴
  アドリア海の青い海を身ながら一路スロヴェニアへ向かいます。
  途中小高い山の上に築かれた城塞都市が幾つもありました。過去、この地域で沢山の戦いがあった事を物語っています。
  しかし、クロアチアの道路事情は、決して良くないですね。移動に予想以上の時間が要します。

SLOVENIJA

 スロヴェニアで最初に行ったのはKoper旧ベネチア帝国の遺産です。時間の関係で食事ぐらいしか出来ませんでしたが、海沿いの開放的な雰囲気と、迷路になっている旧市街は、中世にタイムスリップしたようです。
  ここでスロヴェニアのお金を下ろし、早速街へ出かけました。

  旧市街は秘密の路地が多くて、どこかミステリアス。
  路地の向うにはアパートと、ひっそりとたたずむお店がいい(^^ 目印にしていた教会の塔は、細い路地からは全く見えずに迷子になってしまいます...が、それが楽しい!

  この日の昼食に入った店で頼んだハンバーガーなんですが、この巨大さ、分かりますか(^_^ゞお札よりはるかに巨大。ナイフとフォークが付いて来るのですが、食べるのに一苦労しますよ(^_^ゞ

  スロヴェニアは2004年5月にEU統合を果たします。経済が豊かで、国内の高速道路網は、かなり進んでいます。そのため、次の目的地までは快適移動する事ができました。    ブレッド泊


10月1日(水)晴れ
  この日はバスで一日遠足、ブレッド湖周辺の観光です。
  まずは旧ユーゴスラビア時代「チトー大統領」の別荘...を改築した高級4ツ星ホテル。
  それから、もう一つの美しい湖ボヒーニ湖へ。途中わらを乾燥させる建物が沢山あって、その中で子供たちが授業を受けていました。

  アガサ・クリスティーが夏になると執筆活動をしに来るホテルを望みながら、ボヒーニ湖を散策します。どこからか迷い込んできた子猫も一緒に歩いてくれたよ。
  湖畔には14世紀に建てられたフレスコ画のすばらしい古い教会があり、さらにその雰囲気を高めてくれます。
  実はこの後スキー場のゴンドラに乗りに行ったのですが...何と停電で動かなかったよん(;_;)

  昼食後に行ったKranjska Goraの街。イタリア、オーストリアとの国境に位置し、世界一大きなジャンプ台と、観光客も犬ものんびり流れる時間がありました。
  街は石畳で覆われ、スロヴェニア最高峰のトリグラフ山への登山客でしょうか、沢山の観光客がいました。
  ここから見るユリアンアルプスは、石灰岩で出来ているため白く、そして険しく美しい山でした。

  この日、偶然にも2人車椅子使用の参加者が誕生日でした。
  地元のレストランで、やはり地元のケーキ屋さんで仕入れたバースデーケーキでお祝いです。レストランのスタッフも手伝ってくれたよ。よかったよかった(^^
  ここBledでは、街頭のゴミ箱が雨蛙になっています。中々かわいいでしょ。これで綺麗な街が守られてる?
                 ブレッド泊

10月2日(木)晴れ
  この日は一日ブレッド湖周辺の自由散策です。
  まず有志でブレッド城まで登りました。湖から標高100m、景色は中々のものがありますね。
  お城の中は博物館になっており、昔のコインやミイラ等が展示されています。入場料は800ストテン車椅子では中には入れません。

  ブレッド城のすぐ下にある15世紀の教会。毎日15分おきに時間を鐘で知らせてくれます。
  山の上のお城と相まって、本当に美しいです。
  スロヴェニアは小さいながら3000もの教会があります。湖の周りだけでも3箇所、無宗教のバスの運転手は「在りすぎだ」と言っていました(^_^ゞ

  ブレッド湖には16人乗りのボートがあり、手漕ぎで湖の中島にある協会まで連れて行ってくれます。10人集まらないと出てくれないんだけどね(^_^ゞ
  立ったまま2本のオールで前に漕ぎ出すやり方は体力勝負。中島近くなったら、いきなりスピードが落ちたっけ。。。
  中島の教会までの往復と、30分ほどの自由時間付き、1800ストテンです。

  中島には古い聖マリア教会があり、自由に見る事が出来ます。歩いて数分で一周できるほど小さな島です。
  聖堂の中には鐘を鳴らすロープが垂れていて、だれでも引く事ができるんですが...中々鳴らないんだこれが(^_^ゞ
  30分あったら十分に楽しめます。お勧めですよ。  
                       ブレッド泊

10月3日(金)曇り
  バスで首都のリュブリャーナに移動、自由散策します。
  旧市街はコンパクトで整備され沢山の観光客が出ていました。
  昔ドラゴンが住んでいたそうで、ドラゴンの橋には4頭のドラゴンが住んでいました。
  ドラゴンの橋には市が立ち、そこで見つけた魚フライの屋台。ちょっと買ってみたらおいしい!

近くのバーからビールを買って昼食にしました。パン付きで450ストテン、安い!
  リュブリャーナの街で見つけた199ストテン(約100円)ショップ(^_^ゞこんなところまで進出してるのね。
  その隣の店で見つけたのは、何とダイソーの商品。恐るべし日本企業。
  しかし、お土産を買うにはいい所なのだ(^^ ここでお土産を選らんぢゃいましょ。
                         リュブリャーナ泊

10月4日(土)雨
  朝早くバスに乗り、先日までのブレッドを超え、国境を越えてオーストリアのザルツブルグへ向かいます。
  雨の中アルプスの中の高速道路を走っていたのですが、何と山の上には雪が(^_^ゞもうすぐ、長い冬が始まるのですね。
  ザルツブルグへは予定より早く着いたのですが空港には大したショップは無く、時間を持て余し気味(^_^ゞ早めに飛行機に乗せてもらったのですが、徒歩移動なんですよね。車椅子が6台もあると時間がかかるので、飛行機の羽の下で雨宿り(^^ なんともほんわかした風景ですよね。
  出国に当たるウィーンでは、いろいろな場所をすっ飛ばして、一気に出国カウンターまで連れて行ってもらっちゃいました。ラッキー(^^

10月5日(日)曇り
  朝方、無事成田空港へ到着しました。皆無事でよかったね。
  しかし、朝にもかかわらず成田空港は人人人...どこからわいて来るのか(^_^ゞ
  みなさん、思い出の分だけ重くなった荷物に四苦八苦していましたが、何とか無事帰られたようです。
  旅が終わって、皆さんには恒例の「全員の写真CD」を送りました。デジカメの方は飛行機の中でデータをもらい、スチールやビデオの方からは後ほど送ってもらうやり方で、全員の写真を一枚のCDにまとめてしまうのです。

  人によって行った所も違いますが、視点が違うために写真を撮った場所も撮り方見方が全部違うのです。中々面白いし、本当に思い出の品となります。
  後からビデオを撮った方から編集済みのビデオも届きました。また違った感動がそこにはあります。こうして思い出を残せるって、本当にいい時代になりましたね(^^

  さて、次回の旅は既に計画段階に入りました。どんな旅になるか、お楽しみに(^^