くま'sツアー社 スキーもできる旅 Act.(2003.2.15作成 2006.9.8修正)

AUSTRIA OBERTAUERN

(オーストリア オーバーターン)
2003年1月18日〜26日

 ターンランド...人はここをそう呼びます。
そしてここには、若い力がみなぎっていました。

OBER TAUERN

<<オーバーターン 旅の詳細>>

と    き:2003年1月18日(土)〜26日(日) 7泊9日
旅行会社:ユーロ・スポーツで手配
航空会社:オーストリア航空
ホ テ ル:
Hotel Gamsleiten ★★★★
             四つ星ホテル(朝夕食付き)
参 加 費 :215,000円
      (くま's倶楽部HP閲覧10,000件突破記念
        リフトチケット6日券を10,000円で提供)
参加人数:13人
スケジュール:
  1/18 成田発=ウィーン経由=ザルツブルグ
      専用車でバドホグガッシュタインへ
  1/19-24 6日間フリータイム
  1/25 専用車でザルツブルグ空港へ
      ザルツブルグ発=ウィーン経由
  1/26 成田着

     Obertauern
        Hotel Gamsleiten


Gamsleitenspitz 2,357m

  3年ぶりにオーストリアに帰ってきました。場所はObertauern、日本人には全く知られていない場所ですね。
  ザルツブルグから東へ車で1時間、かつては木村公宣が4年ほど住み、リハビリしながら転戦した経歴のある
Obertauern。ここは若い力のみなぎるリゾートでした。
  ベースタウンの標高は1,738m、リフトの標高は最高2,313m、最低が1,630mとありませんが、その分横に広く雪質もなかなかいいものがあります。

  Obertauernは別名「ターンランド」と呼ばれ、大きく広がった谷にかかったリフト類を乗り継ぎ、時計回り、反時計回りと大きく一周できるのが特徴です。
  コースはレッドコース(時計回り)とブルーコース(反時計回り)とわかりやすく識別され、一日かけて一周します。中級クラスのコースが延々と続きますが、時折顔を覗かせるブラックコース(上級者オンリーコース)を避けて滑れば初級クラスでも行けるかな?

  ちなみに2000年秋にケーブルカー火災で9人の日本人が亡くなったKaprunは、二つ隣の谷にあたります。ご冥福をお祈りします。


地図上をクリックしてみてください。細かいエリアマップが表示されます。
  Obertauernは、LUNGAUスキーエリアの中のエリアですが、独自に売り出しているようです。
  ただ、共通スキーパスもあり、6つある各エリアへは通常のバスで結ばれ、スキーパスを持っていなくてもスキーの格好をしているだけで無料で乗ることができます。結構飛ばして、怖いですよ(^_^ゞ
  Obertauernからは1時間に一本ですが、以外に連絡もよく他のエリアに行く事ができます。
  また、朝7:00にはザルツブルグ行きの直通バスも出ています。一日遠足、いかがですか?


  3日目に有志で隣のGrosseck・Speiereckに滑りに行きました。バスで20分、ゴンドラ乗り場まで行く事ができます。

  北側斜面居かかったゴンドラは1,160mから1,960mまでを一気に上り、そして一気に下ってくることができます。コースは中級者コースと初級者コースがありますから、どなたでもチャレンジできますよ。幅が広く人が居ないので、本当に気持ちがいいです。この時は南斜面の下側には雪が無く、隣町まで食事に行くのに、リフトで降りました。
  本来であれば、尾根に挟まれた両側の町から町へ滑り込むことができます。みんな知らないだろうけど、下りのリフトって、すっごく怖いんだぞ。おまけに海外のリフトは支柱が少ないからゆれも大きいんです。

  そんな事より、このスキーエリアの特徴は、尾瀬沿いで景色がよく(写真上)360度のパノラマが楽しめます。
  また、森林限界点の上の階段状になった一枚バーンは圧巻で、かなりの高速カービングターンを楽しむことができます。とにかく気持ちがいいエリアでした。
  小さなエリアですが、本当に楽しめます。最上部のリフトから山頂まではちょっとです。少しきついかもしれませんが、山好きでしたらぜひ登山にも挑戦してみてください。

  5日目に有志で行ったAineck(1,100〜2,220m)とKatschberg(1,650〜2,220m)です。
  Obertauernからは、途中バスを乗り継いで40分程度。最初はAnieckに行きました。
  ベースからリフトを4本乗り継いで山頂まで行くと、隣のKatschbergに滑り込むことができます。リフト2本乗ると、そこは既に森林限界点を超え、まるで月の砂漠のような風景に一変、そこからはどこへでも滑ることができます。とりあえず隣のKatschbergへ滑り込みました。
  ここも延々と続く長いコースがあり、一気に滑り込むには体力が要りますよ。
  それより、どっちかというと、底なしに晴れてしまったために放射冷却現象が起きてさぶい。。。(^^);

  Katschbergは標高差が少なく初心者向きのコースが多いのが特徴。しかし、変化にとんだコースはなかなか楽しいものがあります。が、ここで問題発生!Aineckに帰るリフトが強風で止まってる。仕方が無いのでKatschbergからバスで帰る事にしたのですが同じ境遇の方がいっぱい。バスが満員で、くまさんだけ乗れなかったんだよ〜ん(;_;)図らずも一人でバスの旅を満喫する羽目になっちゃいました。(ラッキ〜(^^)v)



  4日目に有志で行った、隣町のMauterndorfの街です。
  小さいけど古い町で、壁には1600年代の年号も見て取れました。お城と教会を中心に、現在は観光の中心になっているようです。
  冬はスキーの基地として、夏はSLが走る駅がありました。
  お昼は数件のレストランやカフェ以外は閉まってしまいます。この時間は食事にするように、うまく調節する必要があるようですね。


  右上の写真は駅の写真ですが、6月から10月までしか使われないため閑散とし、列車プールに造られた小さな十字架が印象的でした。
  子供が作ったのか、橋の欄干に雪だるまがあったのですが、それすらも信仰の対照に見えてしまいます。教会に行って頭をたれました。こんな豊かな気持ちになれる一日遠足を、皆さんにもしてほしいですね。

  私たちが隣町に一日遠足に行っている間に、他の有志グループはザルツブルグまで遊びに行ってました。タクシーで最寄の駅まで行って、あとは電車で行ったそうです。こういうアクティブな考えで旅すると楽しいですよね。

  今回、この旅に脳性麻痺の子が参加しました。スキーはしませんが、日がな一日アクティブに街を散策し、一人でお土産を買いあさっていましたよ。どうも、この子の場合言語を超越しているらしいです(^^ 
  周りの方々が、さりげなくやさしくしてくれているのが印象的でこんなふうに日本人もなれたらいいのになと思わずにはいられないのです。


OBERTAUERNの朝焼け

  今回天気に恵まれ、4勝1敗1引き分けと言ったところでしょうか。ホスピタリティーはよく食事もうまい。
  ホテルのすぐ裏手にリフト乗り場もあるし、必要最小限のショップもあるし買い物もできます。決して大きな街ではありませんが、一週間を十分楽しむことができるでしょう。
  ここが若い場所だと言うことは、教会が無いことからもわかります。その分成熟した大人の香はありませんが、若い力でここを盛り上げようとする気持ちにあふれているのが印象的です。これから10年後、20年後が楽しみなリゾート、注目しておきたい秘密の場所になるでしょう。
  最後に、恒例の今回の食事です。ではまた次の旅で(^_^)/~