くま's倶楽部 スキーもできる旅 Act.12 in Alaska (2006.3.12掲載 9.4更新)

オーロラを望み、鯨泳ぐ海へ滑り込む!
Alaska in U・S・A

GirdWood ALYESKA RESORT
2006年2月11日〜19日

 広大な一面のオープンスロープ どこを滑ってもシュプールを描け
眼下に広がるターナゲン入江 あたかも海に向かってダイブするようなロケーションは他にはない。
 ゲレンデ上部はよくグルーミングされ、小気持ちよく滑走できる。
滑りに自信があればパフパフのオフピステも堪能できる。
とりわけアリエスカのプリンスホテル前に広がる斜面、TRAMWAYでアクセスするこのバーンは
圧雪車も入れない程のハードな急斜面、心してチャレンジしていただきたい。( I 氏の手記より)

<<旅の詳細>>
場   所:アメリカ合衆国 アラスカ州
       http://www.alaska.com/
       http://www.alaska-japan.com/
エ リ ア:GirdWood(ガードウッド)
       http://www.girdwoodalaska.com/
       アリエスカ・リゾート
       http://www.alyeskaresort.com/
期   間:2006年2月11日(土)〜19日(日)7泊9日
航空会社:ノースウェスト航空(成田〜シアトル間)
       アラスカ航空(シアトル〜アンカレッジ間)
ホ テ ル:アリエスカ5泊 Alyeska Prince Hotel
       http://www.princehotels.co.jp/alyeska-e/
      アンカレッジ2泊 Westmark Anchorage Hotel
       http://www.westmarkhotels.com/
そ の 他:アンカレッジを往路半日、復路で1日自由観光
       http://www.anchorage.net/
参 加 者:12人(内現地参加1名、全盲者1名)
参 加 費:179,800円(ツインルーム使用)
スケジュール:
2/11:成田出発15:05=(NW8)=07:00シアトル
     シアトル10:11=(AS099)=13:00アンカレッジ
     タクシーでホテルへ           ★アンカレッジ泊
2/12:専用車でアリエスカへ移動(約1時間)
     以後自由行動            ★アリエスカ泊
2/12-16:自由行動             ★アリエスカ泊
2/17:専用車でアンカレッジへ移動
      アンカレッジ自由観光         ★アンカレッジ泊
2/18:アンカレッジ空港へタクシーで移動
      アンカレッジ06:05=(AS808)=10:25シアトル
     シアトル12:55=(NW7)=

2/19:=16:40成田着 お疲れ様でした。


地図をクリックすると大きな地図が表示されます(4.2M)

初めての出会い、初めての海外

  今回の旅は、「初めての海外」が1名と全盲のKさん、現地参加のお姉さんを含めた12人です。
  みんな酒好きで呑むわ飲むは(^_^ゞおかげでまとまりはよかったんですけど...ねぇ\(_ _;)
  ちなみに全盲のKさんは何度か海外に行っていますが、何と今回くまさんとは初対面だったりして(^_^ゞ

始まりはセルフ・チェックイン?

  ノースウェスト航空は「セルフ・チェックイン」なるものを採用しています。実は何てことは無い、チェックイン業務を乗客に任せて自分たちが楽をしているのです。

  結局はカウンターで荷物を預けるのだから一緒のような気もしますが。実際やり方は複雑で、あちこちで渋滞ができています。
  最低\(_ _;)

酒と荷物と係員とくま?

  ノースウェストは一人の荷物の重量を23Kgと厳しく制限していますが、実はスキーの場合は特例で30Kgまで許可されます。私が問い合わせた時は話してくれなかったので荷物を制限するのに大変な思いをしたのですが、この辺も気配りが足りない会社ですね。
  おまけに、何と機内のアルコールを2月15日から有料(1本500円 or 5US$)にすると発表しました。だから今回行きは無料ですが帰りは有料なのです。この辺も頭に来ますが、私は往復分呑んでやったぞ〜(^^メ)

シアトル空港

  乗り継ぎのシアトルでは、入国になるので荷物を自分で出して預けなおします。それはいいのですが・・・
  聞きしに勝るセキュリティの厳しさです。上着を脱ぐのは当たり前、靴も脱いで機械に通さなければなりません。。。が、しかし!くまさんは裸足にサンダル姿、一度も脱げと言われませんでした(^_^ゞ
  シアトル空港は結構でかくて、空港内移動はバスか地下鉄。その各ターミナルに食事ができるショップ街があって、そこで初めてのアメリカの食事をしました。でもやっぱりアメリカ...あんまりおいしくないなぁ(^_^ゞ

  時間になってアンカレッジへ出発します。初めて見るアラスカは、遠浅の海岸線に綺麗な山が見えました。

アンカレッジ

  空港に到着してタクシーでホテルへ移動した後、みんなでアンカレッジ市内へ観光へ出かけます。この時期、ちょうどAnchorage Fur Rendezvousというお祭りをやっていて、街のあちこちで雪像や氷像が作られ馬車で街を練り歩く観光客を目にしました。

  アンカレッジは昔は捕鯨の街。その名残が街に残っています。現在でも捕鯨で暮らす民族がいるのですが日本はだめなんだって\(_ _;)矛盾を感じながらも、昼食を兼ねてバーで一杯やりました。 ここアンカレッジには地ビールがあって、このバーでは全て飲む事ができます。いろんなタイプがあって、ちょっと甘めながら、結構おいしいですよ(^^
  しかし結構呑みました。これが旅の今後を予感するとは夢にも思っていませんでしたが。。。そう、今回の旅は、ずっと飲み続け...\(_ _;)
  旅の最中呑む酒を近くの酒屋で仕入れたのですが、 あまりの量の多さに酒屋のにーちゃんが笑っていたのが印象的。何となくお土産屋さんのでかいくまさんも笑っているように見えます。そうして最初の夜は暮れていきました。


雨の中でも滑っている人はいるのね(^_^ゞ

異常気象

  翌日早めにアリエスカに向かいますが、朝から雨。地元の方も記憶がないという2月の雨に気分が重くなります。
  この年は異常気象、おそらく地球温暖化が原因なのでしょう。しかしアメリカでは、異常気象や地球温暖化という言葉が存在しないそうです。おそらく報道規制しているのでしょう。残念です。でもアリエスカプリンスは似非オーロラと白くまさんがお出迎えしてくれました(^^

ノリノリ・シャトルバス

  雨で滑りに行くわけにも行かず、有志で周辺散策に出かけます。
  ホテルの二階奥、ゴンドラ乗り場前から無料のシャトルバスが出ていて、街やスキー場のセンターハウスまで乗せてくれます。運転手は若い女の子。足元にCDを沢山用意していて、ノリノリの曲でGO〜♪
  行き先を告げると、そこまで真っ直ぐ行ってくれます。便利ですよ(^^


タバコと比較すると その大きさがわかりますね。

ホテルの食事と16インチPIZZA

  初日の夕食はホテルのレストランで。しかし、高い割には量も少なくて不完全燃焼!
  そこで、GirdWoodの街の入り口にあるピザ屋まで車でGO!16インチのピザを2枚買ってきて、呑みながらみんなで一緒に食べました。念願のキングサーモンとお肉のピザ。どちらも約$20、まぁ安い方かな(^^ サーモンはゴロゴロの切り身が沢山入っていておいしかったですよd(^_・)

快晴スキー

  二日目からは待望の好天!やっぱりくまさんは山の神様に愛されているから、天気で見れば4勝1敗のまずまずの天気。この日は朝から晴れたおかげで、多少気温が下がりましたが、まだまだ冷えが足りないかな(^_^ゞ
  しかし、この景色を見てください!ここはゴンドラの降り場で、目の前は流氷浮かぶ海です。兎に角気持ちがいい!!!...のですが、実は前日降った雨のせいでバーンが硬い硬い(^_^ゞアメリカ特有なのか圧雪の溝が大きいのも相まって、足に来るバイブレーションが足に厳しかった\(_ _;)こんなのアラスカぢゃないよねぇ。。
  ちなみにこのスキー場は氷河が削ったボウルにできていて、一日中太陽が当たる場所も少なく、本来雪質はいいんだろうなぁ。。

パウダージャンキー

  最近の欧米のスキー場ではパウダージャンキーと呼ばれる新雪キチガイがどこでも滑ります。基本的に自己責任ですが、スキー場側最大限危険を回避する努力を怠りません。
  雪崩の危険がある場所は、事前に大砲で人工的に雪を崩して雪崩が起きないようにコントロールするのです。激しいですね(^_^ゞ日本も取り入れたら事故は格段に減るのにね。

JJ's RESTAURANT

  夜は街にある中華レストランへ、5人乗りの車に12人全員が乗って食事に行きました(^_^ゞ
  街のレストランのメニューはホテルでもらえます。
  安いんですけどね、ビールが小瓶で$4もする。やっぱりサーバーがある店ぢゃないとね(^^

犬ぞり「初」体験!

  ホテルのすぐ近くで犬ぞりができます。私も初体験!
  一回に3人まで乗る事ができます。ポジションを変えながら乗るんですが、立ってマッシャー(運転手?)役をやるのは結構大変で難しいけど、結構面白い!
  犬ぞり自体は誰でも乗れます。でも犬と触れ合うのは「主従関係」をちゃんとわかっている、できる方だけにしてください。ネコっかわいがりしかできない方は、マッシャーが嫌がりますので触ってはだめですよ。

  犬ぞりは人間と犬との主従関係で成り立ちます。ですからネコっかわいがりする自分より格下の人間を乗せる事をいやがります。
  くまさんは生まれたときから犬と一緒にいるからね。犬との接し方をを見てマッシャーからOKがでたよん。リーダーを中心に皆をかわいがってね(^^
  この犬たちはアラスカでもトップクラスのチームで、1800Kmにもわたるレースで活躍しているそうです。
  元々走るのが好きで、それをうまく引き出してあげたのが犬ぞりなんだそうです。

  ここには約50頭の犬たちがいて、次世代の犬たちもここで訓練されていました。このようなクルクル廻る器具の上に作られた犬小屋にも1頭ずつ犬が入っています。みんな人間が大好きで、人が近づくと本当にうれしそうに尻尾を振ります。

  ちょっと走った犬は雪の上に腹をつけてクールダウンしていました。この時のアラスカの気温ぢゃ暖かすぎるんだね(^_^ゞ

ブラインドスキー

  犬ぞりの午後はブラインドスキーに挑戦!全盲のKさんを連れてスキー場へGo!
  で滑れるのかって?お疑いならこの映像をご覧あれ!!あえてコメントを差し控えますので(^_^ゞでも、ちょっとリフトから降り忘れて止めちゃうハプニングもあったりして(^_^ゞ
  しかしKさん、あんたいつのウェア着てるの?(゜_。)?(。_゜)?

さようなら、アリエスカ

  楽しい時間は、すぐ終わってしまいます。初日はともかく、天気も4勝1敗と歓迎してくれました。
  地元のGerdWoodにもお世話になりました。お昼も食べに行ったし夜もお世話になりました。この街は小さいけれど、必要最小限のものがコンパクトにまとまっています。
  特にスキー関係は充実しています。日本では見た事も無いような道具が簡単に手に入ります。すごい!
  それと、GerdWoodの道ってハイウェイだったんだね。知らなかった(^_^ゞ

  ホテルには一人だけ、嶋田さんという日本人スタッフがいます。彼が日本語でいろいろな案内をしてくれますので心強いですよ(^^ Mail:shimada@alyeskaresort.com

再びアンカレッジへ

  アンカレッジの街はオフィスやデパートを中心としたダウンタウンと、生活圏のあるミッドタウンに別れます。
  ダウンタウンでは食料品などの買い物はできませんが、こんなお洒落なデパートが空中回廊で繋がり結構便利。
  また、有名なレストランなどもダウンタウンに集中しています。
  私たちは昼食がてらビールタンクを持つThe BrewHouseに行ってきたよ(^^ 沢山の種類のビールを堪能してみてください。料理もおいしいよ\(^o^)/

お土産はカン・アラスカで?

  初日にアンカレッジのホテルに到着すると「すぐ近くでお土産屋さんやっているので遊びに来て」と割引券片手にやってきたのは、「地球の歩き方」にも紹介されている西村さん。帰りに寄ると約束していたので顔を出すと、暖かく迎えてくれます。
  スタッフは日本人ではありませんがアジア系の方々で、日本語が通じますのでお気軽に声をかけてくださいね。

アンカレッジ歴史芸術博物館

  ダウンタウンの外れにある博物館に行って来ました。
  中身は近代美術と、アラスカのネイティブの太古からの歴史を見る事ができます。
  本当は触ってはいけないバイソン君ですが、見えないと言う事で許して〜(^_^ゞ(大人$6.5)
  は1ペンスコインを博物館の記念コインに圧縮プレスしてくれる機械。出来上がりはこんな感じ(^_^ゞ使えるのかな?

アラスカ人は豆腐好き?

  アリエスカでもアンカレッジでも豆腐を見つけました。それもかなりな数(^_^ゞ
  聞いた所によると、アンカレッジだけでも8000人を超すアジア系住民がいて、豆腐は結構な人気商品だそうです。値段は$3を超えますから、決して安いものでは在りません。くまさんも早速一丁食べてみましたが、日本の豆腐と遜色なくおいしいかったですよ(^^

野生動物の宝庫

  街中でムースに遭遇!クルーズではトドの大群?アラスカは本当に野生動物の影が濃いですよね。
  また人間が追い回さないので動物が逃げません。日本もこんな感じだったら、もっと動物が多い国になるんだろうな。  何にしても動物は人の心を和まさせてくれます。日本の生活に疲れたら、アラスカの旅もいいかも知れませんね。。。

最後は和食??

  アラスカ最後の夜、実はくまさんの誕生日だったんだよね。だれも祝ってくれなかったけど(ノ_<。)うっうっうっ
  最後の晩餐は、なぜか和食と言う事になっちゃいました。明日飛行機に乗れば食えるのにねぇ(^_^ゞ
  お店は観光案内所の前にある元ラーメン屋の「熊五郎」。みんなが頼んでいるのは、刺身に餃子、焼き鳥にラーメン...なんだかなぁ(^_^ゞ

最後はお祭り

  アンカレッジはまだお祭りムードでいっぱい。何たってお祭りは一ヶ月続くのですから。私たちが乗った犬たちも世界で一番長い犬ぞりレースに出場し、1,800Kmを一週間以上かけて走破します。
  そういえば、犬たちの足は氷で切れて血が出ていました。昔「植村直巳」は犬に靴下を履かせて極点を目指しました。ふとその事を思い出したのですが、それを伝える英語力が無い自分が寂しかったです。
  ヨーロッパの英語圏でない方々なら私のつたない英語でも何とかなるのですが、英語しか知らないアメリカ人と話すのは結構大変です。何度か「ゆっくり話してくれ」と頼んだのですが、それができないし、簡単な言葉を選んで話そうと言う感じもありません。これがアメリカなんですね。

  アメリカ人の英語はとてもつぶれていて、とっても聞き辛いんです。でも、これがわからなければ、本当に英語を理解したとは言えないんだろうな。。

  アメリカで一番苦労したのはチップ。どこで払ったらいいのか、いつ払ったらいいのか。アリエスカのバーではチップを置こうとしたら、「もうチップは入っているから」と店の女性に言われました。どうも勘定の中に入っているようです。でも伝票見ても、よくわかんないんだよね。
  シアトルのバーでは請求された料金を、そのままカードで支払いしたら、担当のおばちゃんが「私のチップは?!」とすごい形相で怒ります。本当は現金で払うつもりだったんだけどね。

  チップって何なのだろう?聞く所によると担当者の主な収入源だと聞きます。だったら、その分を値段に乗せるなりして店が払えばいいんだよね。
  それは他国の文化だから文句は言わないけれど、これって見た目だけ安くして後で色々理由を付けてお金を取っているのと一緒です。
  大変申し訳ないけど、アラスカの自然は好きだけど、アメリカのそういう体質が好きになれない。そんな今回の旅でした。

 次回からは大好きなヨーロッパに戻ります。食事が朝晩付いて、地元のおいしい文化を堪能できるヨーロッパの旅を、楽しみにしていてください。<(_ _)>"