くま's倶楽部スキーもできる旅Act.15 (2009.3.15作成)

DOLOMITE SUPERSKI
ALTA BADIA in ITALY
stay by Passo Campolongo

(イタリア アルタ・バディア)
2009年1月17〜25日

「セラ・ロンダ」コース上のPasso Campolongo峠にある一軒屋「Hotel Boe」に泊まり
セラ・ロンダ、カルモラーダ氷河、アルタバディアを滑った一週間。
ドロミテを全て滑った人って、いるのかな...


ホテルの横でセラ山郡をバックに



アルタ・バディアエリアマップ(1,678Kbyt)

<<旅の詳細>>
場  所:イタリア北部 スーパードロミテ内
      http://www.dolomitisuperski.com
     アルタ・バディアエリア
      http://www.altabadia.org
     マルモラーダ氷河エリア
      http://www.marmolada.com
と  き:2009年1月17(土)〜25日(日)7泊9日
航空会社:オーストリア航空
ホ テ ル:★★★ HOTEL BOE
      http://www.hotelboe.com
参加人数:10人
参 加 費:245,000円(税別)
手配会社:ユーロ・スポーツ
      http://www.euro.co.jp

<<スケジュール>>
 1/17(土) 成田11:55=(OS52)=16:00ウィーン
       17:35=(OS901)=インスブルック
       専用車でアルタバディアへ
 1/18(日)〜23(金)
       6日間自由滑走もしくは自由観光
 1/24(土) 専用車でインスブルックへ
       11:45=(OS904)=12:50ウィーン
       13:55=(OS51)=...のはずが、
       (OS904)インスブルック13:15発に変更!!
 1/25(日) =9:30成田 お疲れ様でした<(_ _)>"
-序章- 11年ぶりのドロミテスーパースキー

  思い起こせば、セラ・ロンダと言うでっかい岩山(セラ山)を周回するコースを滑りたくてドロミテに訪れたのが11年前。今回はセラ山から見て真裏のアルタ・バディアエリアにやってきました。

  いつも思うけど、アルプスのイタリア側はごつごつした岩山がほとんどで、一種独特の雰囲気を醸し出しています。
  アルプスはイタリア半島がヨーロッパ大陸にぶつかった衝撃でできた6つの国にまたがる山脈ですが、その被害(・・・?)はぶつかって行ったイタリア側の方がひどかったみたいです(^_^ゞ
  しかしイタリア人はその地形をうまく使って、総延長1260Kmという途方もないスキーエリアを作り上げました。今回滑ったのはその中のほんの一部ですが、ぜひ見てやってください。


アルタ・バディア山頂付近の教会 


イタリアの代表的な風景がバックのCorvaraのレストラン

アルタ・バディアで足慣らし

  通常なら初日の午前中はのんびりして、街を眺めてリフトチケットを購入して、昼食を取ってから足慣らし...というパターンが多いのですが、今回泊まったホテルBoePasso Campolongo峠にあるある一軒屋。ちょっと離れた所に二件ほどホテルはありますが、遊びに行けるって感じではありませんね(^_^ゞ
  そこでゆっくりめにスキーに出かけます。まぁ足慣らしとお昼が目的なんですがね。早速チケットを買ってアルタ・バディアエリアからCorvaraの街へ...と思ったらここで問題発覚!通常通り「スキーにはパスポートなんていらないよ」と参加者皆さんにはお話したのですが、65歳以上の場合、パスポート(年齢を証明するもの)持って行かないと割引にならないんですね。1日券を買ってもらったりして対応しましたが、ごめんなさい〜<(_ _)>"

  天気は曇りで、ちょっと視界が悪かったかな。それでもおそらく10Kmほどの距離を滑ってCorvaraの街へ滑り込みます。でもそのリフト乗り場が集中している場所はちょっと街外れ。食事をする場所も少なく、ゴンドラ乗り場から200mほど離れた場所にあるレストランを紹介してもらい行ってきました。
  ←
食べ方は10人なら6〜7品頼んで、それをシェアする方式です。一人でいろいろなものが食べられるのが最大の特徴ですよ(^^

  さて、ここからホテルへ向かうゴンドラに乗るのですが...実は一部アルタ・バディアではなくてアラッバエリアのチケットを買ってしまった方がいて、そのゴンドラが乗れない事が判明 (;^o^A  仕方がないのでゴンドラ分だけチケットを買って(6.5ユーロ)帰りました。やっぱりチケットは全山タイプを買った方がよさそうですね(^^;

マルモラーダ氷河へ

  二日目、天気はまずまずの状態。そこでアラッバ、マルモラーダ氷河コースへGO!
  アラッバから氷河方面へ行くと、こんな風景を楽しみながら、氷河へ登る唯一のゴンドラがあるMalga ciapela(1446m)へ向かいます。  本当はここで昼食にしたかったのですが、時間が早すぎたのもあってレストランが開いていない(;_;)仕方が無いのでゴンドラで氷河に登ってから昼食にしたけど、やっぱりおいしくないですね。。
  マルモラーダ氷河は標高3342m、私たちが登った時はちょっと天気がご機嫌な斜め。雪質は良かったのですが、ガスと強風で視界が遮られ、みんな止めながら滑るからゲレンデはボコボコです。
  途中某フェ●ーツアーの方が板を外して難儀しているのを助けたりしながら、何とか滑って降りてきました。ここは天気のいい時に早めに行く事をお勧めします!


氷河から降りてきてほっと一息...アラッバの街にて 


まずはCorvaraの街中にある教会にご挨拶


流石イタリア パスタはうまいぞっ!

この旅のベストショット(^^

雪の日はお買い物に

  三日目、神様は「昨日の氷河滑走で疲れた体を癒しなさい」と言わんばかりに、朝から雪を降らせます。こんな日は近くの街に遊びに行こうね(^^

  宿泊地のPasso Campolongoは、Corvaraの街とArabbaの街のちょうど中間、一応バスは両方向に出ていますが、どちらも一日二本しかない\(_ _;)
  宿の人に買い物に行くとしたらどっち?と聞いたら、Arabbaは小さいからCorvaraに11:35のバスで行けとのこと。こちらのバスは距離でチケットを購入するようで、宿では2Kmのを買うんだよと教えてもらったのですが、実際バスに乗ったらなぜか5Kmのチケットが来たぞ?で、後でわかったのですが、これって往復チケットだったのね(^_^ゞ
1.5ユーロで
買ったバスのチケット
往復用に左右に切れ込みがあります。
  途中雪で滑った車にぶつかりそうになりながら、バスは10分ほどでCorvaraの街に着きます。で早速一時間後に集合って事で自由解散にしたのですが...甘かった\(_ _;)
  この街のお店は全て、12時から15時までの3時間の昼休みに入ってしまうのです。ですからその間レストランは人であふれかえり、どこも満員。
  そんな事を知らない私たちは、まずは街の教会にご挨拶に行って、それからお店を見て...
  でも何だか様子がおかしいぞ?人はいなくなるし、お店は閉店の準備を始めるし。そうしたらお店の入り口に12時までって書いてあるのね(^_^ゞ

  そんなこんなでみんな自然に集まってきたので、早速食事をする場所を探します。
  まず行ったのはピザハウス。だけど待ちが出るほど盛況で入れない\(_ _;) 何件かレストランを当たったけどやっぱりだめで、やっと見つけたのが三ツ星ホテルのレストラン。でもこれが中々いけるのぢゃ(^^ 今回は昼食に当たりました。おいしいし時間もあるから、ついつい食べ過ぎちゃうし、お酒もいっちゃう。おまけにデザートにパイやアイスクリームなんかも頼むから、こ〜んなになっちゃうんだよ〜(*^・^)CHU〜☆

  実は帰りのバスの時間は15:55(最終)です。行きだけでもタクシーをうまく使わないと、あんまり観光はできませんね(^_^ゞ恐るべしイタリア!

アクシデントは突然に...

  四日目 前日から降り続いた雪は、パウダージャンキーを熱狂させます。
  ジャンキー達は朝食もそこそこに出かけて行ったのですが...何とここでアクシデント発生!テレマークスキーのS氏の金具が、板から半分抜け落ちているではありませんか!!
  そこで、近所のホテルにあるスキーサービスに持っていったのですが、開店時間になっても人は来ません。ホテルの人に聞いても、いつ来るかわからないって言うし\(_ _;)
  仕方がないので、何とかだましだましCorvaraまで滑って、みんなを置いてS氏とスキーサービスを探しますが、 何店か断られた後、バスターミナル前のショップで引き受けてくれました。
  しかし今日滑る板がない。そこでS氏のとった行動は...何と狙っていた新しい板を買う事でした(^^;;  まぁおかげで、壊れたい他の修理費はタダになったんですけどね(^_^ゞ

  何だかんだで時間が遅くなってしまったので、この日の昼食は近場のColfoscoにしました。
  ここはアルタバディアエリアの一番端っこで、セラ・ロンダのコースからちょっとだけ、角のように伸びたエリア。全体的には緩やかな斜面が多く、子供連れに人気のエリアです。
  セラ・ロンダコース上の真横に移動する不思議なリフトに乗って、ちょっと滑ればゴンドラ乗り場。
  それに乗ってレストランの当りを付けて、そこまで滑って行って食事・・・のはずが、ガスで目測を誤ってちょっと雪中行軍(^_^ゞ

  でもね、たまたま入ったHotel Sportでの食事は結構当たりましたよ(^^ それに、三ツ星のホテルなのに、二階のレストランにスキー靴のまま入れてくれました。ラッキー!
  日本人は、やっぱりスパゲッティータイプのパスタが合っていますね。ミートソースおいしいっ!!

        この頃になるとホテルのスタッフとも仲良し〜♪


新しい板を買ってご満悦のS氏 足取りも軽やか〜♪

飯を求めて雪中行軍?


HOTEL SPORTOの昼食


Porta Vescovo 2,478m にて

奥のテーブルマウンテンがセラ山塊 3151m

いざ、セラ・ロンダへ!

  五日目 晴れ この日は満を持してセラ・ロンダに挑戦です。
  セラ・ロンダは時計回り(オレンジコース)と反時計回り(グリーンコース)の二つで、今回は参加者からのたっての願いもあってオレンジコースへ。

  少し早めにホテルを出発して、Arabbaの街の教会に参拝してからPorta Vescovoに向かいます。天気は上々!高い所は多少ガスがかかっていますが、雪質は最高です(^^
  前が見づらいのと雪が柔らかいために、すぐに荒れ気味になってしまうのが難点ですが、それはそれで気持ちいいっ!
  途中休憩を挟みながら、Val di Fassaエリア、Val Gardenaエリアと進んでいきます。
  セラ・ロンダに限らず、海外のスキー場は自然の地形をそのまま利用しているため、初・中・上のレベルコースが混在しています。まぁ上級者コースには流石に迂回路がある場合が多いですが。。

  以前来たときとは違って、今はヨーロッパでは空前のスキーブームが巻き起こっています。
  このセラ・ロンダは世界に知られた名コースですから、やはり人の出が違いますね。少し狭くなっているところは、ゲレンデが荒れて仕方がありません。昼ごろになると、軽快なクルージングは難しく、どうしても小回りを要求されます。ちょっと疲れてしまいますね。
  それでもだましだまし(距離を滑っていないと言って)3分の2滑った所にあるSellaの街まで来てお昼にします。選んだのは、みなさん疲れているだろうからとVal Gardenaエリアの一番下にあったHotel Freinaです。
 しかし、これが最高に当たった\(^o^)/


Hotel Freinaでのパーティープレート「お魚編」と「お肉編」 お魚にはみんな飢えていたから大盛況\(^o^)/
  レストランでは上のプレートの4人分、サラダバーで食べ放題だったんですが、結局10人で食べてるんだからすごいよね(^_^ゞ

  さて、残り1/3をきりました。気をつけて滑りましょう。11年前に泊まったホテルの横の階段を登ってコースに戻ります。
  ここからは急な斜面はないのですが、とにかくゲレンデが荒れていて大変で、ひざが悪い方なんかは兎に角四苦八苦です。
  それでもこんな目くるめく景色を眺めながらのスキーは、やっぱりいいもんですね(^^

  何だかんだで約40Km、全員無事滑走することができました。やっぱりArabbaで教会にお参りしたのがよかったかな。スキーの神様ありがと(^o^)/~
  あとは皆ジャグジーに浸かって休みましょう。。。


セラ山塊 VAL MEZDI 


アルタ・バディア Pralongia 2140m にて

滑走できる最後の日は自由に...

  6日目 快晴 滑走できる最後の日は各自自由滑走にしました。ここまでずっと着いて来るだけだった方々も、この頃には地図も読めるようになったはず(^_^ゞだから、リハビリスキーをする人、観光スキーをする人、気に入ったコースを滑りに行く人と様々です。わたしは数人でアルタ・バディアエリアの奥に向かいました。

  今回アルタ・バディアエリアに泊まっている割には滑ったのはCorvaraの街までです。そこで一番端っこの方に行ってみたかったのです。
  行って滑って、最高\(^o^)/空いているしグルーミングされたバーンはどこまでも続いて、10Km以上ノンストップで滑る事ができました。
  途中凍った噴水を眺めながら La Villa 1433m を目指し

て滑っていたら、あれぇ?見た事がある人が手を振ってるぞ??そう、お気に入りコースを滑りに行ったY氏と偶然出会ってしまいました。何て運なのかしら(^_^ゞ
  何はともあれ一緒にお昼を食べに滑りましょ♪

  La Villaは小さな街で、ゲレンデ沿いのレストランはホテルの中のみ。少し早いけど、Hotel Dolasillaのレストランに入れてもらいました。
  ここでも何種類かの食べ物を頼んでシェアして食べたのですが、おいしいっ\(^o^)/
  色々食べたけど、ここのスパゲッティ・カルボナーラはおいしかったです(^^ あまりのおいしさに、全員一致でお代わりをもらいました。そうしたら...大盛りで来ちゃったよ。まぁ食べるんだけどね(^^;;

  本場のカルボナーラは、日本のものと違ってミルクや生クリームを一切使いません。卵とベーコンだけで作ります。だからミルクアレルギーのくまにも食べられます。おいしいから、一度お試しあれ!
  ここのレストランにはキッズスクールも食事に来ていました。(やっぱり当たり!)
  欧米のキッズスクールは一週間単位のカリキュラムが多く、生徒同士がみんな仲良くなります。そして日本と違うのは、朝預けたら夕方まで親に返さないこと。小さい子にはお昼寝だってさせてあげるんですよ(^^
  さて、今日は最終日。早めに帰りましょう。雪も降ってたし、荷造りもあります。


並んだヘルメットがかわいいっ!

ご褒美は、やっぱりアイスクリーム!
  何かすごく滑ったようなそうでもないような...やっぱり最終日は寂しいですね。

  ちなみに、イタリアのスキー場のコース案内標識は、ゴア・テックスでできています・・・うそっ!

この日の、ちょこっとだけ写真集(^^

イタリアのゴンドラが速いのは、フェラーリ製だから?   新しい板にご満悦のS氏   今回の基点(目印)になったくまの絵のレストハウス


冬の典型的なインスブルックの空

ウィーン空港で連行(・・・?)されて行く日本行きメンバー

ヨーロッパの空に泣く...

  冬のヨーロッパは、標高800mぐらいのところに雲ができて、平地にはあまり日がさしません。ちょうど冬の日本海側と似ています。
  そのため1000m以上の場所で静養しようと考えたのが、ウィンターバカンスの始まりです。
  そのおかげでアルプスでスキー場が発達し、今現在私たちも楽しむ事ができるのですが・・・
  見てください、上空は快晴なのに、下は厚い雲で覆われています。これが典型的なヨーロッパの冬の天気なんですね。

  インスブルック空港では、次のJusnaスキーのために参加するO夫妻とうまく合流できたのですが・・・実は、この雲が厚すぎたのか前の日の雪のせいなのか、ウィーン行きの飛行機が空港に到着しません\(_ _;)他の飛行機もそうです。
  飛行機の待合室には人があふれ、待合室の椅子も売店も満員で座る所もありません。
  結局飛行機は、11:45発が12:30になり最終的には13:15発になりました。

  引き続き『15周年記念 スロバキアスキー』に向かうメンバーはいいのですが、問題はこの日成田に向かうメンバーです。当然のごとくウィーンで日本行きの飛行機は待っていてくれず、こ〜んな状態で空港関係者に連れて行かれました。みなさん、お元気でね (T_T)/~

  えっ?この先どうなったかって?
  はい、なんでもフランクフルトに行って、ソーセージを食べながらビールを呑んでから帰ってきたら荷物だけが二日ぐらい世界旅行してきたそうです。(^_^ゞ
  ご苦労様でした<(_ _)>"

最後に

  11年ぶりに訪れたセラ・ロンダやマルモラーダ氷河のような人気コースは、兎に角混んでいます。ですから雪が柔らかいと、すぐに荒れてしまって大変です。

  11年前のイメージでは、イタリアの雪は固く締まったいた記憶があるのですが、地球温暖化の影響なのでしょうか、気温も暖かく、そして雪が柔らかいのです。

  ちなみにイタリアでは90%のエリアで人口降雪機に依存し、スイスではこの20年で人口降雪機のエリアが10倍以上に増えたそうです。
  地球温暖化防止に向けて自分でできる事をやるのは当然として、今しか滑れない世界へ、やはり夢は膨らみます。

  今回は兎に角昼食に当たりました\(^o^)/
  狙って街中のレストランを探して食べに行ったのですが、やっぱり山の上よりは下の方が確実に安くてうまいです。何人かで行かれるのであれば、うまくシェアして、いろいろなものにチャレンジして食べてみてください。

  こちらで街歩きをするときは注意です!12:00から15:00までの3時間、完全にお店が昼休みになってしまうから。観光地だって関係ありません(^_^ゞ
  この時間を計算に入れて、バスや電車、タクシーをうまく使いましょう。

  小さなアドバイスですが、この記事を読んだ誰かかの役に立ちますように...      (By.くまさん)

くま's倶楽部15周年記念ツアー in スロバキア JASNA